The Way to T-Dream

次回は9月5日午前11時過ぎよりです!

たんなん夢レディオ…79.1MHz

http://tannan.fm

ホームページよりYouTubeにて全国より聴くことが出来ます!

そして先月、2018/8/25土曜日!

いよいよレコーディング本番となりました。

しかしその前に、受賞者の寺島さんにとっては、大変なプレッシャーとなり、私たちが思っていた以上に悩まれていた現実を知ることとなりました。

寺島さんは歌うことに自信を無くし、声が出ない、出るのは涙、そんな状態でのレコーディング開始となりました。

そこまでこの歌、「明日へのお土産」に真剣に取り組んで頂いたということを私達は知ることになりました。

寺島さんにとっては厳しく辛い状況だったのですが、私達は正直に言ってとても嬉しかったです。

ここまで真剣に歌に取り組んでいる人、プロも含めて最近は見たことがありません。

そしてプレッシャーがとてもかかった状況の中、寺島さんは気持ちを取り戻して歌われました。

そしてその歌を聴いて分かったことは、とても練習をされていたことでした。

歌はこれまでより断然に良くなっていました。

とても練習を重ねた上での苦悩。
それが所々に歌に現れていました。

そしてこの日のテイクを録り終えて、完成に一気に近付きました。

歌を形として残すことの難しさ。

寺島さんはつくづく分かることになったと思います。

本当に歌を形に残すことは難しいことです。

最近のプロの方のレコーディングはスタジオ代の費用を抑えたりという理由で、2時間くらいでいくつかテイクをレコーディングして、いい所を繋ぐと言ったやり方が多いようです。

しかし私達のスタジオ・フィフスドゥーは、どこまで一発録りが出来るかチャレンジを続けています。

やはり繋ぎ繋ぎの歌は良くありません。

歌は大きく捉えて、トータルでのドラマが出来なくてはならないということを失いたくはないのです。

だからサウンドトレジャーのシンガーの方はとても緊張感を持ってやってられますが、正直な所、まだ出来たためしがありません。

やはりどこかを録り直すということはしなくてはならない状況です。

しかし歌をトータルで見つめることを意識して貰っているだけでもとてもいい事だと思っています。

今回、寺島さんにもトータルで曲を捉えてトータルでのドラマを曲に描くために、フルコーラスを歌って貰いましたが、やはり簡単なことではありませんでした。

そして!
ここで知って頂きたいのは、歌が上手いだけではレコーディングは完成しないことを知っていただきたいのです。

それはリップノイズ、その人の発音によるクリップノイズなど、発声に関しての難しさが全て問われます。

カ行、サ行などで頭を痛めてられるシンガーも少なくありません。

中にはここでは書けない程の対策をしてレコーディングに臨まれている方もおられます。

レコーディングは本当にストレスが溜まり、厳しいものです。

そんな中でのレコーディングでした。

寺島さんはなんとか乗り越えて歌い切られました。
それだけでも相当大きなものを乗り越えられたと思います。

今回の本番のレコーディング、寺島さんにとってはとても厳しいものだったかも知れませんが、今回のレコーディングの意味がこれからに繋がることは間違いないと確信しています。

そこでこれはT-Dreamに関わる皆さんに知って頂きたいことであえて書かせていただきます。

歌を作品にして残すこと、これは本当に容易なことではありません。

T-Dream賞というのがこれから毎年続き、受賞者が毎年生まれるのですが、受賞の喜びは束の間、その後にとんでもない課題を背負うことになり、プレッシャーと戦いながら歌を作り上げていく、大変な賞であることを、T-Dreamの主催者側もしっかり認識すべきことだと思います。

この1回めのT-Dream賞で分かったことをみんなで共有して、みんなで受賞者を支える体制をもっとしっかりさせて、T-Dream賞というものをみんなで認識して尊い賞にしなくてはと、この度の寺島さんのレコーディングを行ってつくづく思いました。

結果として作品が出来上がる喜びがこの賞なのですが、その前に難しく厳しいことがあります。

その最も難しく厳しいことをすることになるのが受賞者だと言うことを改めて認識した上で、このT-Dream賞をみんなで価値のあるものにして行きたいと思います。

寺島さん、そしてサポートの植出さん、お疲れ様でした。

木村菜緒